FCB練習日記

いったいおれ どうな て

君は暴れん坊天狗を見たか?(合宿2日目)

エロスです。二日目から参加のワタクシは、この合宿で未完成の部分を一気に克服するぞ!と気合充分で臨みました。早朝に都内を出発して各駅停車を乗り継ぐこと2時間半。やっと宿舎へ到着と思いきや、そこでまず目にしたものは、布団の上で倒れたまま動かない人々の群れ。どの顔にも精気のかけらもなく、みんな死体みたいでした。事情を聞くと、ゆうべは明け方までドンチャンやらかした挙句、早朝はヨシヲ代表が嫌がる男たちを引き連れ、「ファミコンウォーズ・ランニング」を決行したらしい。なんて無謀な連中だろう。こんなんで未完成の部分の克服なんてできるのか…。気合は一気に不安へと姿を変えました。

しかし、そんな不安はどこへやら。午前中は「信長の野望」、午後は「DQŚ」と合奏しましたが、驚いたのはそのテンションの高さ。全員バリバリの演奏をするではないですか。やはり初日は昼間のうちは真面目に練習したようで、どのパートもサウンドのまとまり具合がこれまでとまるで違います。ひとつ屋根の下での生活という連帯意識がこれほどまでに演奏の一体感を産み出すなんて、合宿の効果は抜群ですね。メンバーそれぞれのモチベーションもだいぶ上がった様子。そんな勢いで、夜は「オホーツクに消ゆ」の合わせ。ここで心温まるエピソードがひとつ。曲の終盤でFlの「ゆ。」が感極まって涙を見せました。みんながひとつになっていることに感動したようです。うーん、なんていじらしい!ついでにマッツンもらい泣き。なんだテメーは。ちなみに松メモは合宿中ずっと股間が汚れていました。ホルンの管から液体が漏れるんですよと意味不明の言い訳をしていましたが、同じホルンでもヤマベにはそんな症状は見られません。やはり松メモがおかしいのです。ボトムネタをもうひとつ。ヨシヲは合宿中ずっとトランクス姿でした。いくら代表でも下着はないだろう!あくまで本人は短パンだと言い張りますが、誰も信用していなかった。

そして二日目の練習プログラムも全て終了。深夜は公式宴会です。最初のうちは練習の疲れもあってか、みんなもの静かに杯を傾けていたものの、やがて、徐々に本性が剥き出しにされていく様をイヤというほど味わうことになります。犯罪者級に暴れていたカンジ、ろくたんぞの、そしてカレーさん。君たちは山梨県警が出動しなかった幸運に感謝しなさい。なんつってワタクシも人のことは言えず、なぜかヒロポンに背負い投げを喰らったり、散々な目にあいました。気がついたらアヲケムたちがバンドのセッティングを。いやな予感が。そして「エロス、カモン」の声。あちゃー。こうなったらもう後へ引けません。酒が全身に回っていた勢いで「ルート16ターボ」を毒唱。ますます酒が回った。もう何の見境もなくなりキーボードアンプの上でジャンプを繰り返し、シールドを1本破壊してしまいました。反省。

そんなこんなで合宿二日目は終わった。目標にしていた「未完成の克服」が達成できたかは疑問だが、バンド全体のクオリティは大きく上がったはず。あとは新人たちの若さ溢れるエネルギーに、「FCBの将来は安泰だな」と無責任な満足感を覚え、薄れゆく意識の中で宿舎への夜道を歩きました。完全に千鳥足の自分を隣で支えてくれていたのは、先ほど豪快な背負い投げをプレゼントしてくれたヒロポンでした。