FCB練習日記

いったいおれ どうな て

練習第五章 死闘

FCB練習日記をご愛読の皆様、はじめまして。
今回9th初参加、指揮を担当することになりましたイケダと申します。
以後お見知りおき下さいませ。

思えば今年3月、スタッフ顔合わせの際に、FCBの偉大なるアレンジャー・アヲケムッ氏から渡されたスコアのボリュームは、冗談抜きでアスクルのカタログよりも厚く、重いものでした。全3面構成のうち指揮が必要な1面&3面の合計時間はなんと約90分!マーラー交響曲第三番には及ばないものの、異常な長さです。90分間無事にヘイスト、スロウ、サイレス、バーサク、コンフュ、スリプル、デジョン*1等唱え続けられるよう、今でもMP最大値アップの為に修行を重ねています。

さて、本日9/23はゲネプロでした。
開演時間、休憩、キャラクター演出、打ち上げ等、全て本番を完全エミュレートした練習です。

練習はほぼタイムテーブル通り、順調に進んでいきます。
1面ハドソンメドレーにて代表ヨシヲが演じる忍者ハットリ君。主人公にもかかわらず、衣装は青い忍者服のみ。あまりにも有名なあのフレーズ「鎖かたびら わらじ履き 背中に背負った忍者刀」を全てなおざりにしやがって…こっちは指揮中にキャラ20秒演じる為だけに作務衣(\1,980)からわらじ(\980)まで揃えたんだぞ!なんて考えていましたが、

FCBナメてました。とんでもないのがいました。

その男の名はトンキー。
2面で名探偵チャールズ卿の助手「ワトソン」を演じるその男の出で立ちは、シルクハット、付け髭、そして演歌歌手かコメディアンのステージでしかきっとお目にかかれないであろう、鮮やかなグリーンのスーツ上下。そのスーツの価格…なんと


¥25,000


念のため申し上げますが、彼は会社役員や外資系証券会社のスーパートレーダーのような富裕層ではなく、ごく一般の会社員です。学生の頃は風呂トイレなし¥50,000/月の部屋に住んでいた彼が、たった1回の本番の為に、たかだか2分に満たない自分の出番の為だけに、惜しげもなく¥25,000を費やす。何が彼をそうさせるのか?演奏練習終了後、打ち上げの練習をしている際に彼に聞いてみると、眼鏡の奥に涼やかな目をのぞかせながら、こう答えるのです。

「こういう事にお金を遣うために、日々働いているんじゃないですか。」

…か、漢*2だ。

練習も残すところあと3回。全てのお客様に喜んでいただけるよう、我々は全力投球で頑張ります!
2008/10/12、乞うご期待!

*1:最後の3つはボスには大抵効かないのでMP節約しましょう

*2:筆者の脳内で三国志あたりと混ざったんでしょうか。。。