FCB練習日記

いったいおれ どうな て

連鎖日記

FCB13th 始動

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2014年10月5日川崎市教育文化会館
1600名の聴衆が熱狂する中、終幕を迎えつつあったFCB12th。
アンコールの舞台上で、マイクを握った音楽監督アオケムはおもむろにこう発した。
「会場の取り壊しが延期になったので、我々もまたいつか戻ってきます」と。
そう、このサプライズ宣言により、FCBの解散と殉職を覚悟していたFCBの面々は、現代社会に無期限の潜伏をすることとなった。

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2016年4月24日都内某所。
久しぶりに一同に会したFCBの面々は、指揮台の上に立つFCBヨシヲ代表の第一声を固唾をのんで待っていた。

1年半待ちに待ったFCB開幕である。いやが上にも期待が高まる。
スマホゲーム全盛のこの時代、社会の目を逃れ、赤いコントローラを握りしめていた我々がついにまた束の間の日の目を見ることができるのである。
さあ、代表。私たちをどこへ導いてくれるのか。

代表『みなさん。せっかく集まってもらいましたが、これから半年、家庭に仕事にさまざまな犠牲を払っていただきます。そして、何も得られるものはありません。』
音楽監督『はじまってしまった。なんでこんなことやってるんだっけ。』

ちょwww、まwww

崩れ落ちる面々。畳み掛けるかのごとく、通すだけでも3Hはあろうかという楽曲の練習がはじまる。
「なんでもっと、ゲームっぽく吹けないかな。」
「クラシックじゃないんだよ。音は矩形波で」
おお、そうだった。すぐにアジャストする古参のメンバたち。
「この楽曲はふつうに吹いてよいです」
どっちやねん。

感を戻すのに時間がかかりつつも、そこはFCB。すぐにゲームモードへ。
「曲の切替わりは全てsubito*1指定のテンポで」
「ここの全休符はきっと舞台でごちゃごちゃやるからもっと長いんだよ」
「じゃあ、練習番号 忍者に暗殺される から」
「ここは人力ディレイで」
と徐々にFCBらしい雰囲気がでてきたところで、あっという間に四時間通しの練習が終了。

その後、ルイーダの酒場に場所を移し、決起会を開催。
壁にはオールドファンには懐かしいFCB 8th@松戸の映像が流れる。

「音が若いね」「髪の毛がまだある」「10年何も成長してない」
など月日の重みを感じつつ、やる気を充実させる一同。

「ルート16のネタがない問題」「ドローンを飛ばせるか」など重要な議題が提出されるも最後はいつもどおり
『とりあえず乾杯だ、ポーイ!*2』。
やはり何一つ成長していない。

こうして、酒場で絡み酒にあって、新たに参加した3名とともに、FCB13thがスタート!

と、そこで酒場の黒電話が鳴り響く。

とうきょうわん はるみふとうに おとこのしたいが あがったとのしらせをうけた ヨシヲはブカのやいをつれ げんばに かけつけたのだった。
ヨシヲ「?

FCB連鎖日記 キョウブンに消ゆ』次回へつづく

*1:音楽用語。突然にの意。普通は強弱とかの指示に使うもので、テンポの指示には使用しない。

*2:FCBの飲み会で乾杯時に良く発せられる奇声。